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はじめまして

「鶴の一声が降ってきまして…」

新製品のカタログデザインの打ち合わせの席で、機械メーカーの担当者が言いづらそうに口を開きました。数10のアイデアから複数回の修正を加えてようやくまとまったデザイン案を上司に諮ったところ、気に入らない！と変更の指示が出たそうです。当時の私はグラフィック・デザイナーとしてキャリアを積んでいた頃ですが、デザインが好みで左右されるなら「鶴」と話をするしかない、と感じました。

「デザイナーの名刺は初めて！」

「鶴」である経営者と話をするために中小企業診断士の登録を受けた私は、会合や研鑽のためさまざまな場で名刺交換の機会に臨みました。そこであるベテランの中小企業診断士の先生は、デザイナーと書かれた名刺を見るのが初めてだったそうです。どうやら、経営支援とデザインは私が考えるほど近しい間柄ではなかったようです。

「出された課題から疑うこと」

現在は、経営とデザインを有機的に結びつけるためにあらためてデザインを学んでおり、そこでは「課題から疑え」と指導されています。たしかに経営でもデザインでも目の前の問題は、実は本質的な課題ではないことは多く、その点は共通しているようです。屋号のコンパスは中小企業診断士のシンボル、その役目にちなんでPATH（経路、道筋）で造語しました。さぁ、ようやく話をする準備ができました。こだわりの強い「鶴」の皆様、どうぞお声掛けください。

コンパスデザイン　代表　里川　基