京都芸術大学大学院コミュニケーションデザイン領域の里川です。この度はお忙しい中、アンケート調査へのご協力誠にありがとうございました。内容につきまして、以下に簡単に報告いたしますのでご高覧ください。また、こちらの結果を踏まえてさらに調査を実施しておりますので、もし、ご協力いただける方には文末のアドレスからフォームにアクセスし、ご回答いただければ幸いに存じます。

ミッドライフ・クライシスにかかるアンケート

・ 調査対象:40〜64歳

・ 実施時期:令和7年6月20日~6月30日

・ 調査手法:インターネット上のGoogleフォームを利用したウェブ調査

・ 有効回答:71

まず、回答者の属性は以下のとおりで、今回は年代については尋ねていません。

なお、性別についての質問では「答えない」という回答があります。性差を過剰に取り立てることは本意ではありませんが、本調査においては性差に着目した分析が有意であると考えられるため、この観点で分析を進めたことをご了承ください。

先ず、アイデンティティについて尋ねました。次ページの回答の全体は緑色、内訳である女性の回答は水色、男性の回答を橙色でグラフを示します。なお、以降の報告については、現在研究中の内容に関連し、考察は変わっていく可能性があります。従って、結果のグラフを示しつつ簡単な傾向の把握にとどめてあることをご了承ください。

6段階の中間3と4を除き、5と6を「確立している」と捉えた場合、全体では約70%、女性は約72%が確立していると答えている一方で、男性は、約66%に留まりました。

アイデンティティの今後について尋ねました。全体では約51%が肯定的な回答で女性は約61%が肯定的な一方、男性は約40%に留まりました。

アイデンティティは確立するものと考えるかについて尋ねました。確立するものだとする回答は、全体でも約40%弱となりました。女性で約42%が確立するものだとする一方で、男性の回答は約37%に留まりました。

次の設問では、あなたの今後の人生について、不安に感じる程度についてお尋ねしました。なお、関係性がない回答者のために「回答できる状況にはない」という選択肢を準備していましたので、4設問それぞれについて当該選択肢を除いた有効回答数を示します。

項目回答者数有効回答数有効割合
子供の独立による親としての役割の喪失715476.1%
定年などによる夫婦関係の変化と再構築5780.3%
親の介護による生活との両立や負担の増加6794.4%
転職などによる交友関係の維持や変化6490.1%

4つの中で最も有効回答数が少なかった設問です。「不安である」は16.7%に留まったのに対し、「不安はない」が83.3%となりました。

これは「熟年離婚」などを想定した設問でした。「不安である」が29.8%に対し「不安はない」が70.2%という結果になりました。

他の設問とは真逆の結果となりました。有効回答数は最も多く94.4%。「不安である」が68.7%と3分の2を超え、「不安はない」は31.3%に留まりました。

有効回答数は2番目に多かった設問です。「不安がある」は20.3%と5分の1程度に留まり、「不安はない」が79.7%とほぼ8割を占める結果となりました。

続いて、前掲の4設問について、それぞれ「あなたの気持ちに近い項目をいくつでも選んでください」と尋ねました。なお、選択肢は全ての項目で5つ準備しましたが、当設問では選択肢「4:空いた時間をどう過ごせば良いかわからない」と「5:祖父や祖母になることに抵抗がある」は全く選択がありませんでした。なお、本設問の回答は上段の濃い緑色が女性、下段の薄い緑色が男性の回答を示しています。

選択肢1の女性の回答が群を抜いています。性別なく前向きな回答となっており前項の回答内容とも整合的といえます。

こちらも、前項の分析で「不安はない」が過半となりました。「探したい」「考えたい」「始めたい」など、全体的に女性の回答がポジティブな結果を牽引しています。

こちらは、前項の分析で最も不安感が大きかった設問です。選択肢4で女性がポジティブな傾向を牽引する一方、選択肢2と3では、男性の回答がネガティブな傾向を牽引しました。

最後に、自分ごと化している回答者が2番目に多かった「転職などによる交友関係の維持や変化」の結果です。これは男女ともに「新しいことを始めたい」が圧倒的に多く、男性の回答が多かったことも目立ちました。

以上、ご協力いただいたアンケートの回答結果について簡単に紹介いたしました。あらためまして、ご協力いただき誠にありがとうございました。ここに、御礼申し上げます。なお当研究では、ミッドライフクライシスやアイデンティティについて、人間関係にかかる考察を深めていくことを考えており、以下にあらためてアンケートを準備しております。ご多忙とは存じますが、ご協力いただければ幸甚に存じます。

結果は、今回同様にあらためて報告します。